フォレスト歯科ドクターブログBlog
右上1、2 歯根端切除術
2017.08.28
始めの画像が術前の画像です。
右上1番にセラミックスの高額な被せ物が入っていますが、その根の先が膿んでいて、大きく広がり、隣の歯の根の先まで達してしまっていたケースです。
症状としては右上2番に凍みる、痛む、の歯髄症状が出ていましたので、隣の1番の膿の袋が大きくなって、この歯に達し、根の先から歯の冠の方へ上がるように(上行性、と言います)歯髄に感染が生じている、と診断しました。
通常の処置を行うと、せっかくの高額な被せ物を(入れて新しいようでした)再び壊さなければならないので患者様と相談の上、「歯根端切除術」という方法で治療を行わせていただくことになりました。
これは、直接、歯の根の先に外科的にアプローチする方法です。
保険適応できるのですが、処置的にはなかなか大変でしかも今回は、2本一度に処置をする必要があるケースでした。
歯ぐきに麻酔を打って、直接、歯の根をめがけて切開~歯肉を剥離します。
するとすぐに膿が漏れ出してきました。
開くと膿の袋が出てきて、骨に人差し指の頭ほどの大きさの空洞になっていました。(膿がたまっていたのですね)
そこには2本の根が突き出ていました。
それをアクセスした空洞から先端を3ミリほど切断しました。
そして、先端から(通常の逆から)封鎖しました。(逆根管充填)
2番については、後に歯髄の処置が必要になります。
しっかりと肉芽という悪い組織を掻き出して、洗浄し、縫合して終了しました。
大変、お疲れ様でした
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