フォレスト歯科ドクターブログBlog
かぶせ物のご説明
2016.04.15
今回は「かぶせ物をすることになったとき、いくつかの種類があるけれどそれぞれどう違うの?」という内容についてご説明させていただきたいと思いました。
いつも私が治療内容のご相談をさせていただくときにするお話をここに書かせていただきますね。
ちょっと長くてすみませんがよければお付き合いください。
まず、「かぶせ物」という表現は歯を360度すっぽり覆うタイプのことを表現するとしますね。
一番基本的なものが「銀のかぶせ物」です。保険の効く銀歯、というやつですね。
これは基本的に奥歯のものですが、もしこれを前歯に入れられたりしたら、どうですか?
嫌ですよね。
だから銀の上に白い材質を貼り付けよう。そういう技術が登場しました。
それがよく「前歯の差し歯」と表現されるものです。
この白い材質、に何を用いるか?
レジン、というプラスチックのような材料があります。
これが「保険の効く前歯の差し歯」です。
作った当初はこれも結構きれいなんです。「保険だから」といって全然馬鹿になんかできません。
でも、残念なことに年数が経つとやや変色する傾向があるのは事実なんです。特にタバコやコーヒーなどの色が着きやすいですね。
また、白い材質にセラミックスを用いる方法もあります。
通称、「メタルボンド」といいます。
これですと、レジンで見られたような欠点はありません。年数が経っても白さが落ちないですね。
しかし欠点がありまして、要は健康保険が適応されないのです。
国としては、「そこまでの治療に国の財源を拠出して面倒は見れない。もし患者さんが希望するならば、歯医者と二人で相談してやってくれ。価格は二者で決めてください」ということなんですね。だから自由診療、と言うことなんですね。
細かい点としては、保険の効くレジンの差し歯は裏面に銀色が露出します。
要は白い材質(レジン)は表側のみです。これは材料の強度の関係です。
セラミックの方は基本的に裏面も白くすることが多いです。
こうして、メタルボンドは長らく「いい差し歯」と(あいまいに)表現されるかぶせ物として保険外診療の主役でした。
いまだに現役選手ですし、これからもなくなることは無いでしょう。
しかし技術は進歩を続け、新たな(実は発想自体は新しくないのですが)技術が台頭してきました。
それが「オールセラミックス」です。
だんだん長くなってきましたのでこれについてはまた機会を改めてご説明させていただきますね。
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