フォレスト歯科ドクターブログBlog
移植について
2016.08.15
患者様は、下の6番目の歯を抜くしかない、という状況でした。その際に考えられる選択肢は主には二つで、ブリッジかインプラントです。これについては以前ご説明させていただいた週があったので、割愛させていただきます。
しかし、親知らずがある場合、三つ目の選択肢が登場します。それが移植です。
この移植を保険適応内で行うためにはいくつかの条件が必要です。
・親知らず(もしくは埋伏した歯)があること
・抜歯と移植を同日に行うこと
費用はかぶせ物までも全部含めて1万円程度、期間は3~6ヶ月です。
この歯牙移植。平成16年から保険適応可能になりましたが、それまでは保険が効きませんでした。相場は大体、15万円前後だったそうです。
そういう意味ではぐっと敷居が低くなったのは確かですが、メリットも多いながらデメリットもいくつか存在します。
メリット
・活用していない親知らずを積極的に有効活用できる。
・保険内で費用を抑えることができる。
・ブリッジのように、前後の歯に負担をかけなくて済む
・失った部位に歯を取り戻すことができる
デメリット
・ちょっと大変な外科処置です。こういう場合ならインプラントのほうが処置としては楽でしょうね。
・抜歯する部位と、親知らずの抜歯の部位と、同時に2箇所歯を抜きます。
・親知らずを抜いてみてはじめて、その歯が移植に向いているかどうかわかることになるので、場合によっては根の形が悪く、移植に向いていないと判断して、中止することもあります。その場合は、親知らずは単に「抜歯した」ということになります。
・移植は長持ちするかどうか、予測しづらいです。
・成功するかどうかは、歯の根の形に依存するので、やってみて初めてわかることがとても多い処置です。
要するに不確定要素の多い処置だといえるでしょう。
しかし、うまくいくとなかなかよい方法です。
すべての方で行える処置ではありませんが、まずはご相談いただければと思います。
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