フォレスト歯科ドクターブログBlog
インプラントを考慮して行う抜歯
2018.02.13
今週は表題の件について考えさせられるケースがありました。
2次オペの処置だったのですが、麻酔が効きづらく、歯肉が剥離しづらく、非常に困難な処置でした。
これは抜歯後にきちんと悪い組織を(不良肉芽(ふりょうにくげ)といいます)取り除けていないことが原因でした。
抜歯はずいぶん以前に他の医院さんでなされており、骨の回復も悪いケースで1次オペも苦労したケースでした。
きちんと不良肉芽が取り除かれてあるとその後は正常な組織が回復してくるのですが、取り残されていると時間がいくら経過しても不良肉芽はそのままであることを痛感しました。
近年では抜歯後の処置の選択肢としてはインプラントを外しては考えられない時代です。
抜歯を行った時はその後の治療選択肢にインプラント治療を行うことは考えられないとしても、後々にはもしかしたら患者様の状況、お考えなども変化されてインプラント治療を選択されるかもしれません。
抜歯の際に不良肉芽を取り除くのは実は結構手間がかかります。しかも保険点数は「抜歯」という処置内容に対しては発生しますが、「不良肉芽除去」を同時に算定することは基本的に出来ません。
要するに手間がかかる割りに儲けになりません。
だから、抜歯後にインプラントを考慮しないなら抜くだけ抜いて終わるほうが楽なのです。
こういう理由で残された不良肉芽は何年経過してもそのままです。そして後にインプラント治療を行う際に手間が増えます。
これはインプラントを施術する歯科医師が楽できない、という意味ではありません。
骨の回復が悪いということは最悪の場合、インプラント治療が選択出来ない可能性もありますし、出来たとしても骨の移植などを伴わなければならない可能性が出ます。
オペも大変になりますし、費用や、オペに際しての痛み、腫れもシンプルに行えた場合の何倍にもなります。
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